甘く切ないファンタジー。そして衝撃のラスト。 あの時、青い炎の向こうに何を見たのか? 陽一は、予備校の臨時講師をしている。研究職についていたが、教授と揉めた事が原因で辞めてしまった。彼は30歳を過ぎた今、自分自身の身の振り方について考えていた。長年付き合った彼女にも結婚を迫られている。このまま彼女と結婚し田舎に帰ろうかと迷っていた。そんな時、高校の同級生、月夜と再会する。驚くことに彼女は、高校の頃から歳を取っていないのではないか?と思うくらいにまったく変わっていなかった。高校時代に月夜に恋心を抱いていた陽一は、再会した事で彼女への想いが激しく燃え上がっていく。それはまるで高校時代に必死に戻ろうとするかのようだった。若いままの月夜、いったい彼女は何者なのか?